~2015年4月17日(金)のお話~
外科(腹腔鏡外来)の受診。
まず、外科の術前検査として行った、胃カメラと注腸造影検査の結果を聞く。
胃カメラ(食道・胃・十二指腸)は問題なし。
大腸マップの確認のため行った注腸造影だが、腫瘍は映っていなかったとのこと...(あの苦労はいったい、、?!)内視鏡がこの世に現れるまで、私のこのがんは見つけることができないかったのか、、と思うと内視鏡に感謝!
ここから術前所見の説明を受けました。
1.直腸がん(上部直腸Raの疑い)
ぎりぎりS字結腸かと思いきや、実は直腸だった。がーーん。とした気分になりました。
2.20㎜陥凹型腺腫、中分化腺癌
サイズは20㎜だったそう。陥凹型Ⅱa+Ⅱc
中分化腺癌とは、がん細胞の悪性度の目安で、高分化→中分化→低分化→未分化と悪性度が高くなっていきます。(参考:がんの分化とは?高分化・中分化・低分化の違い)
3.深達度mpの疑い
大腸は内側より、粘膜、粘膜下層、固有筋腫、漿膜下層,漿膜の5つの層で構成されています。mpとはがんが3つ目の層である固有筋腫まで到達しているだろうとの所見。なお、smがん(粘膜下層)もmpがん(固有筋腫)もステージⅠに分類されるが、smがんは早期がん、mpがんになると進行がんに分類される。smがんでも内視鏡で対応できるタイプもあるので、ステージⅠといっても幅広い。(参考:JSCCR | 大腸癌研究会)(参考:愛知県がんセンター中央病院)
4.リンパ節転移・遠隔転移なし
以上より、術前所見は、ステージⅠの進行がん
上記所見により、術式は、
腹腔鏡下にて低位前方切除術(S状結腸側10cm、肛門側3㎝の計15cm切除)、リンパ節はD3郭清
との説明を受けた。(参考:JSCCR | 大腸癌研究会)
結腸はがんより両端とも10cmくらいあけて切除するが、直腸は肛門側は3cm程とのこと。これは、RS(直腸S状部) 癌およびRa 癌で3cm 以上,Rb (下部直腸)癌で2cm 以上の直腸壁内および間膜内の肛門側進展は稀であるからとのこと。
続いて、手術日は5月14日(木)になった。一番早いのでここだったので。1か月も先だと少し拍子抜け。
入院は2日前の5月12日(火)。手術前の検査などもあるから、とのこと。
※あらためて、内視鏡検査での「私の直腸がん」の写真です。
サイズ20㎜、陥凹型Ⅱa+Ⅱc、中分化腺癌、深達度mpの疑い